花の木登り協会【文庫本】のあらすじ感想と学んだこととは

小説

幼少期には宣教師の父親に連れられて世界各国を放浪、1960年以降は在日アメリカ人としてタレント活動を続けているイーデス・ハンソンさんをご存じでしょうか。

「花の木登り協会」は1976年の5月25日に講談社から発表された、彼女の小説家デビュー作です。

そんな花の木登り協会を読んでの感想やあらすじ、学んだことについて詳しくお伝えしていきたいと思います!

なにかに没頭する楽しさを教えてくれる小説本

花の木登り協会のあらすじ

本格的に「木登り協会」が始動したのは1976年1月の第2木曜日のことで、それまでは気の合う仲間たちで森林の多い地方に出掛けて木に登って遊んでいるだけの集まりでした。

「外国の大きな木にもチャレンジしてみたいという」という古参の会員の鶴の一声で、1975年の暮れごろからは南洋の島やアフリカのジャングルにまで足を運んでいきます。

 

海外での木登りは大変評判になったものの、帰国後は行きたくても旅費を払えなかったために置いてけぼりを食らったメンバーからの不平不満が跡を絶ちません。

それぞれが好き勝手に遠征をするよりも、団体で出向いた方がホテル代も飛行機のチケットも断然安上がりです。

協会として発足した以上はスムーズな運営のためにも、誰かひとり代表者を立てる必要があります。

 

選ばれたのは地元でドラッグストアを精力的にチェーン展開している社長さんで、人望も厚く初代の会長としては申し分ありません。

就任早々に張り切り出した会長によって巨大組織と化した木登り協会が、遂には日本政府を動かすまでの力を持った訳とは…?

 

花の木登り協会から学んだこと

世間一般からするとただ壁を登っているだけの遊びにも思えていたマイナーな競技が、「ボルダリング」という正式名称を得た途端にオリンピックの正式種目に選ばれてしまう今日この頃です。

 

SNSや動画サイトなどの何か小さなきっかけさえあれば、木登りもプロスポーツとしてあっという間に認知されるかもしれません。

他人とは違う着眼点を持つこと、自分だけの趣味を見つけてトコトンのめり込むことの大切さをこの本からは学ぶことができました。

 

花の木登り協会から今後役立てたいことは?

作者のイーデス・ハンソンは来日した当初は、ほとんど日本語の読み書きが出来なかったというエピソードには驚かされました。

本書の中では木登り協会の会長を始めとする多くのメンバーが、流暢な関西弁を使って会話を交わしていて心地よいです。

 

この小説を自らの手で執筆して世に送り出す16年ほどのあいだに、いかに彼女が語学の習得に時間と努力を注ぎ込んだのかが伝わってきます。

いくつになっても彼女のような向上心と、好奇心を持ち続けていきたいですね。

 

花の木登り協会の感想

ただのお祭り好きが気の向いた時に集まって、木に登ったりお酒を飲んだりとドンチャン騒ぎを繰り広げているオープニングには笑わされました。

 

商売人の血が沸き上がるのか会費をしっかりと徴収して規模を拡大したいという会長、あくまでも仲間内での楽しみとして地道に活動していきたいという副会長。

メンバー内でも少しずつ運営方針に違いが生じていくなど、中盤以降にはスリリングな展開もしっかりと用意されていたために大満足です。

 

花の木登り協会のイマイチだったところ

日本全国に木登り協会を普及させるために、各地を支配する海千山千の地主や顔役と如何にして渡り合うのかが見所になっています。

 

京都の北山で製材業を営む堅物、大阪で旅行サービス会社を経営する遣り手の事業家。関西地方のキャラクターが生き生きと活躍しているのに対して、東京編で出てくるキャラクターが大人しくいまいち目立っていません。

大阪の人間は人情味に溢れて東京者は冷たいという、ステレオタイプな描き方にも違和感がありました

 

まとめ

今回は「花の木登り協会」を読んでのあらすじや感想をお伝えしてきました♪

なにか1つにのめり込む…そんなことって実はなかなかできないですよね。もしもめっちゃくちゃ好きなものがあったらもうそれは間違いなく更に光らせるべきもの。

そんなものを見つけたくなる本なのでぜひ読んでみてくださいね!

 

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